第8回「島根学」出雲神話を舞台に描く-能と神-

公開日 2014年12月10日

 島根学の第8回講義が11月28日、本学ホールで行われ、シテ方金春流能楽師の櫻間右陣氏が「出雲神話を舞台に描く~能と神 装束を中心に~」と題して講義しました。市民パスポート会員31人を含む249人が受講しました。
 櫻間さんは、現在ユネスコの無形文化財に登録されている能が約650年前に観阿弥・世阿弥親子によって大成されたなど、能の歴史について概説しました。二人の学生に実際に能の装束を着せてみせながら、装束や扇の骨の色、舞台の来歴などについて解説しました。学生は蔓(かずら)や冠をかぶり、舞衣(まいぎぬ)や狩衣(かりぎぬ)に袖を通して御幣や扇を持ちました。
 櫻間さんは神道や仏教など当時の習俗をもとにした様々な能の決まりや、なぜ能舞台の鏡板に必ず松が描かれるのか、また着用した面の角度などについても話しました。能の中で一番めでたいとされる「高砂」の一節を受講者に共に体験し、講義をしめくくりました。
 質疑応答では「他流派の能楽師と交流があるか」「初めて能を見る人におすすめの演目は何か」といった質問が学生から出ました。
 次回は12月5日、奈良学園大学学長の梶田叡一氏が「島根県の子どもの学力」と題して講義します。

        講義をする櫻間右陣氏

       講義の様子

 

講義の様子 講義の様子
講義の様子 講義の様子
講義の様子 講義の様子
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