第14回「島根学」島根の交通の歴史について

公開日 2015年02月06日

 島根学の最終講義となる第14回講義が1月30日、本学ホールで行なわれ、一畑電気鉄道株式会社代表取締役会長の大谷厚郎氏が「島根の交通の歴史について」と題して講義しました。市民パスポート会員24人を含む225人が受講しました。
 島根の交通の歴史と一畑電鉄の歴史と現状について講義があり、交通の歴史はスサノオノミコトが高天原から降り立った神話から始まったとしました。黒曜石の出土分布から、隠岐-島根半島間の海が恒常的な交通路であったこと、また、陸路では東海道や山陰道といった五畿七道があったこと及び駅制度などの紹介がありました。16世紀には、後の北前船、17世紀から江戸期にかけては西廻り航路の成立によって島根が水運でにぎわったことを説明しました。宍道湖・中海の内海水面交通についても、小泉八雲の『知られざる日本の面影』を引用しながら説明しました。
 後半の一畑電鉄の歴史では、一畑電車の前身として明治45年に一畑軽便鉄道株式会社が創立され、大正3年に開業したことやその時代背景を解説しました。地元の人々が株主となって明治2年に一畑電車が誕生し、吸収合併や線路の延伸廃線を経て現在に至っているとしました。一畑電車を取り巻く行政や法律についても言及しました。
 最後に、大谷氏は一畑グループの現状を概説し、一畑グループの経営理念を紹介して講義を締めくくりました。

 

講義をする大谷厚郎氏 
 講義の様子

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