宮崎大学と包括連携協定を締結しました

公開日 2023年09月06日

 島根大学(服部泰直学長)と宮崎大学鮫島浩学長)は、9月1日(金)、包括的連携に関する協定を締結しました。

 本協定は、両者の強みや特色を活かして教育、研究、地域貢献等の分野において広く連携し、双方の教育・研究の質の向上を図り、社会の発展や人材育成に寄与することを目的としています。

 これは、島根大学の服部学長が、宮崎大学における地域企業等と連携した特色ある教育プログラムや若者の県内定着に向けた取組を視察するため宮崎大学を訪問し、鮫島学長と意見交換を行ったことがきっかけとなり実現したものです。

 

 協定書に署名する服部島根大学長(左)と鮫島宮崎大学長(右)                         

 

 島根大学では、教育学部・教職大学院が、島根県教育委員会と鳥取県教育委員会との3者からなる「山陰教師教育コンソーシアム」を組織し、県をまたいで山陰地方の教育力向上に資する特色ある取組を進めています。また、2018年に島根県が申請し採択を受けた地方大学・地域産業創生交付金事業「先端金属素材グローバル拠点の創出 -Next Generation TATARA Project-」において、研究開発・人財育成の中核を担う「島根大学次世代たたら協創センター(NEXTA)」を設置し、世界トップレベルの研究を通じて先端金属材料のエキスパートとなる人材の育成を進めています。

 宮崎大学では、県内企業や自治体と密接に連携して取り組む「みやざき産業人材育成プログラム」において、所定の単位を修得した学生に「みやざき産業人材認定証」を授与し、県内企業就職試験等におけるインセンティブを付与することで県内就職率向上を目指す取り組みを進めています。さらに、地域活性化人材育成事業(SPARC)において、県内4つの大学が連携し、大学の垣根を越えて受講できる科目を約40科目開設する予定で、地域が必要とする人材の育成に力を入れています。

 

 協定書を掲げる服部島根大学長(左)と鮫島宮崎大学長(右)                      

 

 宮崎大学地域デザイン棟において開かれた協定締結式には、両大学の学長ほか関係者が出席し、服部島根大学長は、「地域で同じような課題を抱え学部構成も近い大学同士が連携することで、教育や研究の機能強化に大きな期待を感じている。山陰地域と九州南部という異なる環境に立地する両大学が互いに刺激し合う関係を構築していきたい」と述べ、鮫島宮崎大学長は、「宮崎大学と島根大学では、距離的に離れているものの、少子高齢化や若者の県外流出といった地方都市としての共通する課題は多い。それらの課題に対する両大学の取組を共有し、意見交換を重ねることで、より良い教育プログラムの開発や地域との連携につなげていきたい」と抱負を語りました。

 

 島根大学では、これまで国内の6大学と包括連携協定を締結しており、宮崎大学が7校目となります。今回の協定締結により、お互いの強みや特色を活かし地域や世界の課題解決に繋がる取組を行う予定です。

 

 協定締結式の会場となった地域デザイン棟

 

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