第116回島根大学サイエンスカフェを開催しました

公開日 2024年01月11日

第116回島根大学サイエンスカフェ
建築ってなんだろう?~牛乳パックを『建築』にするコツ~診断編
 日時:令和6年1月7日(日)10時~12時
 講師:島根大学 
総合理工学部建築デザイン学科 教授 千代 章一郎

 

 第116回島根大学サイエンスカフェは、建築論が専門の千代章一郎教授を講師に迎え、「建築ってなんだろう?~牛乳パックを『建築』にするコツ~診断編」をテーマにFLATにおいてワークショップを行いました。小学生3名とその保護者、聴講者4名(会場およびオンライン)の参加がありました。
 

 最初に、千代教授から、「太陽の光・風・雨から身を守り、気持ちよく暮らせる建築をみんなで考えましょう。」とお話がありました。子どもたちは各自で作ってきた牛乳パックの家を披露しました。外壁がオレンジ色で塗られた花模様の家、三角形の屋根の家、家の中にブランコのある家。どの作品も大学生でも思いつかない楽しくなるアイデアいっぱいの家でした。
 

 千代教授の研究室で建築を学ぶ学生たちが作成した光・風・雨の実験動画をもとに、自分で作った家の診断をしました。子どもたちは保護者や学生たちと一緒に懐中電灯、ドライヤー、細かく刻んだ色紙を使って、家の中に入る光の動きや風の通り道、雨の流れを確認しました。そして、もっと暮らしやすくするために、今の家をどうしたいのか学生たちに相談しながら、東の方向に窓を作ったり、玄関に屋根を加えたり、小さな天窓を付けたり、梯子や窓にカラーマジックで色を塗ったりと、思い思いに家づくりに取り組んでいました。また、他の子たちが作った家も見学し、自分の作品にはない工夫された部分を確認しました。
 

 千代教授は、完成した各家について講評し、「どの家も作り直して更によい作品になりましたね。人によって作り込み方がちがうし、こだわりもとてもよく出ていました。家づくりのワークショップはみんなのそれぞれの個性があらわれますね。」と感想を述べました。最後に、学生たちと千代教授が家(作品)の特徴から名付けた「賞」を授与すると、子どもたちは嬉しそうに受け取っていました。
 

 本テーマは、今回、3年ぶりの対面による開催でした。「家では何をして遊ぶの?」など学生たちからの積極的な声かけや他の子どもたちと一緒に作品をつくる刺激を通じて、子どもたちの緊張も徐々に和らいでいた様子でした。
 

 参加者の皆様、ありがとうございました。

                

                
                      千代教授のワークショップの説明、みんなやや緊張      学生たちと一緒に牛乳パックで作った家を一生懸命つくり直す子どもたち 

                                               こんな家になりました!!

                                                                                                                         

      
           【玲さんの家(小学2年生)】                     【よしひろさんの家(小学5年生)】              【凜香さんの家(小学1年生)】
       学生からの賞:はなやかで賞                      学生からの賞:近未来デザインで賞            学生からの賞:色づかいがゆたかで賞                   
       千代教授からの賞:優しさがあふれでるで賞            千代教授からの賞:窓が呼吸しているで賞       千代教授からの賞:創作意欲モリモリで賞                                                  

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  研究・地方創生部 研究推進課
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