令和5年度第3回【キャリアデザインプログラム履修生対象セミナー】『心に刺さるデザイン』を開催しました

公開日 2023年08月17日

 7月31日(月)にキャリアデザインプログラムを履修する学生を対象としたセミナー『心に刺さるデザイン』を開催し、20名が参加しました。 

 今回は、島根県隠岐郡海士町の株式会社ミナミデザイン 代表取締役 南貴博氏を講師に迎え、デザイン思考や実際にデザインする際のポイントなどについてお話をうかがいました。

 南氏からの最初の問は「デザインとは何か?」でした。様々な場面で使用される言葉ですが、その定義は多くの意味を含み、曖昧なまま使っているのが現実です。その中のどこを切り取ってデザインのイメージを持つかは個々の自由ですが、南氏によると、アートとの違いを考えていくとデザインのイメージを持ちやすくなり、「アートは問い、デザインは答え」とのことでした。アートは解釈自由で、どのような発想を持っても良いものであり、一方のデザインは伝えたいことを明確に伝えることを意図し、見た人の心を一定の方向に導くものであると説明されました。

 グループワークではドキドキを表現した写真を各自1枚選び、キャッチコピーをつけて共有しました。心に引っかかったものに自分なりにタイトルをつけることを習慣化すると、デザインするときに活きるとのことでした。

 最後に、「フォントは3つまで」、「色は3色まで」など、一般的なデザインのセオリーを学んだうえで、その型をいかにはみ出していくかの重要性も語られました。自分なりの表現をしていくためにはセンスを磨くことも必要で、そのためにはセンスを磨くための環境を構成することが大切になるとのことでした。(1)センスのいい友人と一緒に過ごす、(2)センスがいい!と思ったものを買う、(3)センスがいいと思うものを見に行く、これらを心がけて過ごすだけでもセンスは磨かれていくそうです。

 受講生からは「雷が落ちたお話しで、ワークショップをした際に、色んな人のいろんな捉え方や考え方があることを知り、感性はひとつではなく面白いと感じた。」など価値観やモノの捉え方を揺さぶる学びがあったようです。また、新たな気付きを得た学生からは今後のセミナーへの参加意欲も感じられ、学ぶことや多様な人と出会うことの面白さに気付く場を提供できたことが、キャリアデザインプログラムの価値であり成果であると感じられます。

《問合せ先》
 大学教育センター(キャリア担当) 
 TEL  0852-32-6061