医学部 佐藤利栄助教の論文が国際誌で年間最多閲覧論文に選出

公開日 2026年06月09日

 2024年に国際誌「Journal of General and Family Medicine」に掲載された医学部救急医学講座の佐藤利栄助教の論文が、同誌ウェブサイトにおいて年間で最も閲覧された論文として「Top viewed article in 2025」に選出されました。

「Journal of General and Family Medicine」は、一般内科、家庭医療、プライマリケア領域を中心とする日本プライマリ・ケア連合学会の公式英文学術誌で、国内外の医療者に広く読まれています。

本論文は、佐藤先生がスウェーデン留学中に執筆したもので、日本の医療制度が抱える「高齢化に伴う医療費の増大」や「医師の過重労働」といった課題に対し、スウェーデンのプライマリケア制度を参考にした新たな医療体制の可能性を提案したものです。

スウェーデンでは、地域のPrimary Health Care Center(PHCC)に勤務するGeneral Practitioner(総合診療医)とSpecialist Nurse(専門看護師)が連携し、地域医療の多くを担っています。高度医療や専門医による診療は、必要と判断された患者が総合病院で受ける仕組みとなっており、専門教育を受けた看護師が診療の一部を担うことで、効率的かつ持続可能な医療体制が実現されています。

佐藤先生は、2023年から2024年にかけて上原記念生命科学財団の助成を受け、スウェーデン・ルンド大学医学部Clinical Research Centerに留学しました。現地の医療体制を実際に経験する中で、「限られた医療資源をいかに有効活用し、国民皆保険制度を維持するか」という自身の研究テーマに大きな示唆を得たといいます。

佐藤先生は、「医師になって以来、日本の国民皆保険制度を将来にわたり維持するためには何が必要かを考え続けてきました。このたびの選出を通じて、多くの方々が同じ問題意識を共有してくださっていることを実感し、大きな励みとなりました。今後も臨床医としてだけでなく、研究者としても、日本のより良い医療制度の実現に向けて研究を続けてまいります」と話しています。

 

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受賞した佐藤先生

 

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