第103回島根大学総合博物館市民講座「江の川流域・三江線沿線の文化遺産」を開催しました。

公開日 2018年06月18日

 6月9日(土)、松江市市民活動センターにて第103回島根大学総合博物館市民講座「江の川流域・三江線沿線の文化遺産」(まつえ市民大学連携講座)を開催しました。

 この講座は、平成30年度島根大学総合博物館市民講座第1ステージ「石見学II-世界遺産・石見銀山とその周辺-」 の第1弾です。

 今回の講師は、島根大学総合博物館の会下和宏教授がつとめ、内容は石見銀山の南側にある江の川流域の文化財について紹介するものでした。

 まず、縄文時代から弥生時代、古墳時代と時代順に遺跡の紹介がなされました。江戸時代では、今年、国史跡に指定された美郷町の銀山街道・尾道道について詳しく説明がありました。石見銀山から尾道まで続く街道沿いの宿場町には、古い町並みが残り、現在も饅頭屋や造り酒屋があるなど、往時の雰囲気をとどめているそうです。

 また、江の川流域の歴史の特徴として、豊かな川の幸に恵まれていること、江の川が陰陽の主要な交通ルートになったこと、銀山・銅山・砂鉄などの鉱物資源が豊富にあること、江の川の氾濫による多大な被害が繰り返しあったことなどがあげられました。

 そして、江の川に沿って走る三江線が廃止になったあと、この地域の将来の展望をどのように描いていくのかについて、歴史に学びながら考えていく必要があると述べて、講座の締めくくりとなりました。

 次回の講座は、7/7(土)、「石見銀山をめぐる戦国争乱の実像」です。引き続きよろしくお願い致します。

講座の様子

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