【記者会見】西日本初!“最先端デジタルテクノロジーを駆使した顎口腔腫瘍の切除と再建治療”

公開日 2020年09月18日

 今回、西日本初、本邦2例目の最新治療として、県内在住の20代の大変大きな顎口腔腫瘍の患者さんへ、“世界最先端のデジタルテクノロジーを駆使した”顎口腔腫瘍の正確な切除と、膝から下のすねの部分にある腓骨を採取して移植する「遊離腓骨皮弁(ゆうりひこつひべん)」による精密な再建手術を行い、患者さんの顔貌と機能の回復に成功しました。

 顎(あご)や口腔(こうくう)には、口腔がんなどの悪性や良性の腫瘍が生じますが、手術による“顔貌(かお)やくちの形態変形や各種機能(食べる、飲み込む、口の開け閉め、話す、噛む等)の障害”が大きな治療の課題でした。

 近年、再建手術の手法が改良され、身体他部位から各種組織(骨や筋肉や皮膚等)を用いた形成外科的な遊離皮弁移植がなされるようになりましたが、依然として3次元的に複雑な“あごやくち”を回復する再建治療は全身の中で最も困難な場所の1つでした。

 当院の歯科口腔外科と形成外科では、2018年より連携を深め、当院に設置された最新鋭の診断シュミレーションソフトや各種手術機器を用いて、腫瘍の患者さんへ最先端治療の地道な準備を進めてきました。

 本年4月からは、新規に世界最先端の“デジタルテクノロジーを駆使した”顎口腔腫瘍の切除と再建への最新システムを世界に先駆けて臨床導入しました。歯科口腔外科・形成外科は、最先端のデジタルテクノロジーを駆使したこの最新治療を、今後、全国の患者さんへ提供いたします。


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記者会見の様子(左から歯科口腔外科 教授 管野 貴浩、井川 幹夫 病院長、
形成外科 講師 林田 健志)

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今回の手術の詳細を説明する管野教授

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遊離腓骨皮弁による精密な再建手術を説明する林田講師

医学部総務課企画調査係

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