【受賞報告】北村寿宏教授(地域未来協創本部産学連携部門)らが、産学連携学会の2021年度論文賞を受賞

公開日 2021年07月15日

 北村寿宏教授(地域未来協創本部産学連携部門)らは、産学連携学に掲載された下記論文が特に優れた内容を持つものであるとして、産学連携学会の2021年度論文賞を受賞しました。

 

 受賞論文は、下記の通りです。

  著者:北村寿宏(島根大学)、藤原貴典(岡山大学)、川崎一正(新潟大学、現:三条市立大学)、竹下哲史(長崎大学)、内島典子(北見工業大学)、秋丸國廣(愛媛大学)

  題目:国立大学法人19 大学における共同研究の実施状況の解明に関する実証的研究

  掲載:産学連携学 第17巻,第1号,pp.54-68(2021年1月発行)

     https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsip/17/1/17_1_54/_article/-char/ja

 

 本論文においては、産学連携に関する重要な指標の一つである共同研究に着目して、2009~2013 年度の5 年分における国立大学法人19 大学の共同研究の契約を詳細に調査し、分析した結果が述べられています。その結果、大企業との共同研究が多いことや大学所在地県内企業との共同研究が伸び悩んでいること等を明らかにしています。

 

 さらに、大学所在地県内企業との共同研究については、共同研究件数と研究費受入額は、概ね大学所在地県の企業数や特許出願件数、製造品出荷額等、付加価値額と正の相関が認められ、影響要因と考えられることなどを明らかにしています。

 

 これらの事象は直観的には理解されている事象ですが、本論文では、詳細な調査・分析を行い、エビデンスに基づいて統合的かつ定量的に議論されている点が評価され,今回の受賞となりました。

 

【問い合わせ先】

 地域未来協創本部 産学連携部門

 Tel:0852-60-2290

 e-mail:crcenter@ipc.shimane-u.ac.jp