総合理工学部の教員が共同執筆した総説が、無機化学分野の最高権威雑誌である“Coordination Chemistry Reviews”に掲載されました

公開日 2022年09月28日

島根大学総合理工学部の半田真教授、片岡祐介准教授、矢野なつみ助教と関西学院大学生命環境学部の御厨正博名誉教授で共同執筆した総説が、Clarivate社Journal Citation Reports (JCR)のCHEMISTRY, INORGANIC & NUCLEAR Categoryにおいて第1位にランクされている “Coordination Chemistry Reviews” (Impact Factor: 24.8)に掲載されました。

この総説では、貴金属であるロジウムイオンを有機化合物で連結した高分子状の機能性材料である配位高分子に関して論じています。ロジウムイオンを含む配位高分子は、水素や二酸化炭素を物質内に貯蔵できるだけなく、有害物質に応答して色彩が変化する化学センサー機能や水を光分解して水素を生成する触媒としても作用するなど、多岐に渡る機能性を示すことから、持続可能な開発目標(SDGs)やカーボンニュートラルに貢献する材料として、今後の発展が強く期待されています。

本論文の一部は、令和3-4年度島根大学戦略的機能強化推進経費SDGsプロジェクト「革新的人工光合成システムによる脱炭素化研究の推進と共同研究基盤の確立」(代表: 片岡祐介准教授・総合理工学部)による支援を受けました。

Coordination polymers and metal-organic frameworks based on paddlewheel-type dirhodium(II) tetracarboxylates
Yusuke Kataoka, Natsumi Yano, Masahiro Mikuriya, Makoto Handa*
Coordination Chemistry Reviews, 2022, 472, 214796.
DOI: 10.1016/j.ccr.2022.214796.
HP: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0010854522003915

 


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