自然科学研究科理工学専攻機械・電気電子工学コースの宇山将史さんが電子情報通信学会光ファイバ応用技術研究会において学生奨励賞を受賞しました

公開日 2023年03月29日

 自然科学研究科理工学専攻機械・電気電子工学コースの宇山将史さん(伊藤・張研究室)が、令和4年5月にオンライン開催された電子情報通信学会光ファイバ応用技術研究会において、「線形光サンプリング法による結合型2コアファイバの空間モード分散の測定」についての研究発表を行い、その発表に対して学生奨励賞が授与されました。
 2022年における世界の最大通信容量は約997テラビット毎秒に達したと言われています。これは最大DVD 約2万6千枚分の情報を1秒間で送る能力を有することを指します。このような膨大な通信容量の背後には、光ファイバに代表される高度な通信伝送インフラが存在します。宇山さんの研究では、線形光サンプリング法と帯域分割法を組み合わせた光ファイバの新しい評価手法を提案しました。本手法は各種光ファイバの伝達関数を測定できるのみならず、その多様な統計特性を評価することもできます。今回は、提案手法を用いて近年注目されている結合型マルチコアファイバの統計特性を評価し、光ファイバ通信の専用集積回路のメモリ設計に有用な基礎技術を確立しました。
 光ファイバ応用技術研究会は1年に6回開催され,光ファイバ応用技術の研究開発に取り組む主要な企業,大学が全国から参加します.宇山さんの発表は,年間を通しての学生の発表の中で最も高い評価を受けました。
 
 研究室:http://www.ecs.shimane-u.ac.jp/~ito/

 


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