島根大学におけるChatGPT等の生成系AIの利用におけるリスク管理について ―教職員及び学生のみなさんへの注意喚起―

公開日 2023年04月14日


教職員・学生 各位

   島根大学におけるChatGPT等の生成系AIの利用におけるリスク管理について
            -教職員及び学生のみなさんへの注意喚起-

                                 島根大学長
                                   服部 泰直

 今日,生成系AIは驚くべき速さで進化しており,人々の仕事や生活にすでに影響を及ぼし
始めています。特に教育をめぐる利活用について,ChatGPT(OpenAI)がジャーナリズム等で
大きく取り上げられるようになりました。
 本学における利活用の指針については,至急,学内での議論を始める予定にしていますが,
すでに多くの教職員や学生が利用していると思われることから,生成系AIの利用における
リスク管理について,まずは注意喚起を行いたいと思います。利活用にあたっては,以下の
ことに十分注意するようお願いいたします。

1.機密情報や個人情報の入力禁止
 入力された情報はデータベースとして,そのまま蓄えられる可能性があるため,機密に
あたる情報(たとえば定期試験問題の原案,予算や人事情報など業務運営にかかる内容等)
や個人情報を入力することは固く禁止する。サービス提供者側からは入力場所(たとえば
島根大学構内から)が特定可能なため,この位置情報と組み合わせることで機密となる
ような情報もあることに留意する。機密情報等以外でも島根大学周辺から,あるいは大学
管理PCから発信することが不適切となるような内容の入力もすべきではない。

2.出力された文章や画像等の利用における著作権侵害等に関する注意
 出力された情報(文章や画像等)には他者が著作権を有するものが含まれている可能性
がある。出力情報を利用(転写等)することにより著作権法違反となる可能性があること
に留意すること。また出力された内容は必ずしも事実とは限らず,その真偽については
利用する側の責任となる。
 なお学生がレポート作成等の課題に取り組む際,ChatGPTからの出力を,いわゆる丸写
しする等の行為は,本人の学力向上に何ら寄与しないことは言うまでもない。