公開日 2023年07月05日
自然科学研究科建築デザイン学コースの学生による旧大谷小学校(松江市玉湯)の音響調査報告会が6月23日に行われました。
旧大谷小学校に保管されているノヴィーというチェコ製ピアノは、松江市の旧田野医院に長きにわたって眠っていました。その後、ノヴィーは発見され市民らの手によって再生された後、旧大谷小学校へやって来ました。
現在、ノヴィーを活かした演奏会を行うため、旧大谷小学校の講堂を音楽施設として活用しようとする計画が進められており、その計画の一環として、旧大谷小学校の講堂の音響調査が行われました。今回、その結果が旧大谷小学校の保存に関わる地域住民とノヴィー再生プロジェクトの方々を対象に報告されました。
報告会では、総合理工学部建築デザイン学科の清水貴史先生の研究室に所属する金坂さん(自然科学研究科2年)が、調査結果についてプレゼンテーションを行いました。
金坂さんらは昨年9月、実際に旧大谷小学校に赴き音響測定を実施しました。その結果をもとに、各部屋の音響特性とその課題についての説明、さらによりよい音環境の実現に向けた提案がなされました。
参加者は熱心に耳を傾け、質疑応答では多くの質問が飛び交いました。
発表ののち、参加者からは「これらの調査結果を裏付けとして、今後の活動・PRにも役立たせたい」「身近に専門的な技術を要する音響デザインの相談ができる相手がいるのはとても心強い」などの感想が聞かれました。
それを受け、清水先生は「引き続き研究を進め、フィードバックしていきたい」と述べられました。
島根大学の教員・学生の研究が地域に貢献している一例を見ることができました。
(学生広報サポーター 取材・撮影 杉村龍之介)
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