本学所蔵「ニホンアシカ」剥製標本が島根県指定文化財(天然記念物)に指定されることになりました。

公開日 2023年12月26日

ニホンアシカ剥製標本

 12月25日、島根県文化財保護審議会が、本学所蔵「ニホンアシカ」剥製標本を島根県指定文化財(天然記念物)に指定するよう答申しました。

 この標本は、1886(明治19)年、本学教育学部前身の島根県尋常師範学校の時代に剥製にされたもので、以来、本学に保管されてきました。

 ニホンアシカ(哺乳綱食肉目アシカ科アシカ属、Zalophus japonicus)は、かつて日本海西南部海域を中心に多数生息していました。しかし、明治時代を中心に大量に捕獲されたために、現在は絶滅したものと考えられています。

 ニホンアシカの剥製標本は、現在、世界に19体ほどしか残されていません。オランダにある江戸時代のシーボルト標本を除くと、本標本は、国内最古のもので、世界的にも貴重な学術資料となります。また、わが国における科学史・教育史の観点からも価値をもっています。

 本標本は、松江キャンパス・生物資源科学部3号館にある島根大学総合博物館・本館アシカル(月~土 10:00~17:00・入館無料)で常設展示してあります。開館時は、いつでもお気軽にご見学ください。

地図

島根大学総合博物館アシカル