公開日 2024年07月17日
6月30日に島根大学グローバルサイエンスキャンパスのキックオフセミナーが行われました。
島根大学グローバルサイエンスキャンパス(島根大学GSC)は、「私たちは巨人の肩に立っている」をスローガンに、サイエンスに興味のある高校生が、島根大学の研究機関で学ぶことができるプログラムです。今回は、対面形式・オンライン形式あわせ46名の高校生が参加しました。
開講にあたって、大谷浩学長のあいさつの後、島根大学GSCコーディネータである松田みゆき先生が、「グローバルサイエンスキャンパスで研究を楽しむために」をテーマに、研究とは何か、どういった心持ちで臨むのかをお話されました。また、論語の一文を例に挙げ、「楽しむ人こそが研究できるのです。是非楽しんで取り組んでほしいです」とエールを送られました。
つづいて、清水英寿(しみずひでひさ)先生による「研究倫理」の講義、山本達之(やまもとたつゆき)先生による「科学の歴史」の講義がありました。これらは大学の講義と同程度の内容でしたが、高校生が積極的に疑問をぶつけ、講師の先生方と議論を交わしている様子が見られました。
また、昨年度のGSC修了生3名から、行った研究内容やその感想について発表が行われました。はじめは緊張した面持ちで聞いていた高校生たちでしたが、先輩方の発表にとても興味をかき立てられた様子で、積極的に質問し、意見を述べていたのが印象的でした。
GSC修了生として発表した宇山学志(うやまさとし)さんは、「研究は、日常のちょっとした疑問から膨らんでいくものだと思う。そのための環境が整えられているのがGSCなので、少しでも興味のある人は、これを活用してその疑問を解決してほしい」と話されていました。
今回参加した高校生の一人は、「研究自体にものすごく興味があったというわけではなかったのですが、理科が好きなので挑戦してみようと思い参加しました。先輩方の研究への熱量を感じましたし、新しい視点が得られて参考になりました。今後も積極的に参加していきたいです。」と意気込みを語ってくれました。
人類の新しい知的財産を増やすため、「巨人の肩に立つ」高校生たち。彼らが、GSCでの研究活動等を通して、研究する喜びを感じて欲しいです。
(学生広報サポーター 撮影・取材 H.U.)