公開日 2024年08月08日
(島根大学 クロス教育についてはこちら)
7月6日(土)、島根大学でクロス教育(特別副専攻)観光教育プログラム「観光実践」の事前学習会が行われました。今回の学習会には、島根大学ほか島根県立大学、まなたび講座(島根大学生協企画)を受講する学生も参加しました。
この事前学習会では、令和6年度のテーマ「石見の火山が伝える悠久の歴史~‘‘縄文の森‘‘‘銀の山‘‘と出逢える旅へ」をもとに、島根県観光振興課、大田市日本遺産推進協議会事務局、同局の学芸員の方からのお話を伺いました。島根県観光振興課からは、観光産業が地域の活性化と深く関係しているというお話がありました。3人の講師の方々が、共通して「地域の活性化」に観光がいかに重要かを話されていたことが印象に残りました。観光産業や日本遺産と地域活性化の関係の話に、学生たちは真剣に耳を傾け、頷いていました。
午前の講義を受講した島根県立大学3回生の学生は、「観光が、旅行客を呼び込むだけでなく地域を活性化するためにも行われており、地域振興効果を最大限に発揮する努力に驚きました。」と感想を述べていました。
午後は一般社団法人「Expe」から「島根県における観光を切り口とした高付加価値な地域づくり」という講義を受け、その後は各グループに分かれグループワークを行いました。
講義ではインバウンド(訪日外国人旅行者)の中でも特に富裕層に焦点を当てた観光を作ることが重要であるという事を説明していただきました。また、観光ガイドの「おせわさん」と島根県の文化などを体験するプログラムや昭和に建てられた銀行を改装した、体験観光やショッピングができる「カラコロ工房」など多くの事業についてお話していただきました。
講義の後、学生はグループに分かれてフィールドワークで訪れる場所の特徴を調べ、観光のモデルコースを考え、全体で共有しました。
「三瓶山を中心に、写真スポットやスタンプラリーを作りたい」や「大田市は日本酒が有名で、島根県は美肌や温泉が有名だからそれをかけ合わせたい」など多くの画期的な意見が出されました。
今回の事前学習に参加した学生は、「今まで自分は観光する側だったのでその裏で観光モデルを考える人たちの苦労を知った」や「観光の多様性を知ると同時に意識していなかった島根県の魅力を知ることができた」と感想を述べました。
私たちは引き続き、8月7~8日と28~30日に行われるフィールドワークに同行して大田市を訪れます。現地の特徴を知りつつ多くの学生たちの学びの様子を取材したいと思います。
(学生広報サポーター 撮影・取材 H.K., T.H.)