第4回六次産業化国際フォーラムを開催しました

公開日 2024年11月19日

 11月1日、第4回六次産業化国際フォーラムを島根県松江市で開催しました。本フォーラムは、六次産業における生産力の質的向上を目的として、これまで中国・西北農林科技大学や立命館大学において開催してきたもので、今回で4回目となります。
 今回は、全体テーマを『生産力の質的向上を目指した六次産業に関する理論と実践』とし、六次産業化の発展と農業等産業との融合に関する理論的・実践的な知識と方法に関する情報共有を目指して、報告と意見交換が行われました。中国からは、西北農林科技大学、復旦大学、北京大学等から42名の研究者・企業関係者が来日し、島根大学、農林中金総合研究所、立命館大学等の日本側参加者と合わせて、約80名が本フォーラムに参加しました。
 11月1日午前には、開会式と基調報告を行いました。開会式では、本学の大谷浩学長が挨拶し、島根大学における六次産業化の実践について触れながら、本フォーラムが、六次産業化をめぐって、日中の研究者が交流し、互いに高め合う貴重な機会になることを期待する旨を述べました。続いて行われた基調報告では、復旦大学六次産業研究院の張来武教授による「エコ農業の6次産業化:6次産業化理論の実践と革新」、および農林中金総合研究所皆川芳嗣理事長による「日本の6次産業化の現状と課題」の2つの報告が行われました。
 午後は、会場を3つに分け、理論と実践に関する分科会と、企業家フォーラムを行いました。分科会では全17題の報告が行われ、活発な議論が行われました。企業家フォーラムは、今回のフォーラムで初めて企画されたもので、農林中金総合研究所 福田仁代表取締役專務、島根県農林水産部産地支援課 青木裕久課長補佐、大根島の農漁業を考える会 柏木利徳設立時代表、株式会社スペック 小林篤司CIO、豊農株式有限公司 鄧烈首席科学家、同 銭永華首席人才官らが参加し、それぞれの事業に関する報告を行うとともに、フロアからの質問を交えた意見交換の場が設けられました。
 また、10月30~31日には、フォーラムに先立ってエクスカーションが行われ、吉田ふるさと村や島根ワイナリー等、島根県内の六次産業化の優良事案の視察・見学に加えて、鳥取県(陣構茶生産組合、くめざくら大山ブルワリー)と広島県(広島三次ワイナリー、川西郷の駅、福田農場)にも足を延ばして中国地方各地の様々な事例を視察し、見聞を広げることができました。


学長あいさつ


基調報告の様子


張氏による基調報告

皆川氏による基調報告

分科会1の様子

分科会2の様子

企業家フォーラム

集合写真


◆本件の連絡先
 島根大学・寧夏大学国際共同研究所
 TEL:(0852)32-6208
 Mail:neika_kenkyusho@soc.shimane-u.ac.jp
 URL:https://www.ningxia.shimane-u.ac.jp/index.html