公開日 2025年10月02日
朝夕に秋の訪れを感じ始めた9月下旬。10月12日(日)・13日(祝月)に行われる島根大学松江キャンパス『淞風祭(しょうふうさい)』。今年で75回目を迎えるこの大学祭を取り仕切るのが、淞風祭実行委員会です。今回は、委員長の新田健人さんにお話を伺いました。
―今年の統一テーマとその理由について教えてください。
統一テーマは「縁(えにし) ―Link to the future―」です。委員会内のメンバーと話す中で、大学を、大学祭を地域へ知ってもらう上で出てきた考えです。
自分たちでこの淞風祭を盛り上げるためには、少子高齢化や人口の県外流出などの地域の諸課題の解決も含め、大学祭を通して地域や他の学生とのつながりを大切にしたいという思いから考えました。
―委員長の新田さんは雲南市の出身。一昨年、母校の中学校が閉校した経験を踏まえ、その地域とのつながりを改めて実感したと話す―
島根大学は県外出身の在学生が多く、地域の1つの拠点として扱われていること、さらには大学生が何をしているのかということを改めて知ってもらえる機会になると思い、統一テーマを作成しました。
「縁に由来して黒とピンクを基調とした統一感を出していきたい」と笑顔で話す新田さん
―実行委員長の意気込みを教えてください。
淞風祭として来場者の方が安全に、安心して、誰でも楽しめる環境を作っています。今年は、身体が不自由な方も来やすくなるよう専用の駐車場を準備するなどして、多くの人への配慮、そして、多くの人々とのつながりを生み出すことが出来ると願っています。そして、何より無事に淞風祭を終えられたらと思います。
地元出身者や県外出身者を含め1・2回生合計69名が所属している(提供:新田さん)
―“つながり”を求める上で委員会として意識していることはありますか。
当たり前ではありますが、各局の連携、そして、各局の考えを大切にするということを重視しています。例えば、企画局は子供向けとしての段ボール迷路の提案や、総務局による石見神楽のステージ演舞、広報局の見やすさを重視した公式SNSの運営。そして、運営管理局や事務局、委員長らがそれぞれをしっかりと受け取ることで、円滑に、臨機応変に動けるよう意識しています。
―石見神楽のステージ演舞という話がありましたが、今年の淞風祭の特色を教えてください。
昨年に比べて研究室公開やメインストリートに並ぶ団体などが増え、今年は約70団体に参加していただいたことで様々な企画に手を伸ばせるというところです。島根県立大学浜田キャンパスの学生にしていただく島根県西部に伝わる伝統芸能の石見神楽のステージ演舞は特に非常に見応えがあると思います。また、ビンゴ大会の景品もバージョンアップしたのでぜひ楽しみにしておいて欲しいです。
―様々な企画が実施されますが、ここまでの道のりで苦労したことはありましたか。
代々受け継がれてきたことだとは思いますが、各代の特色を出すために改革をしていくこと。さらには、本学祭の認知度の向上やコロナ渦明けの企業出店の増加に対して対応すること。これらにかなり手間がかかりました。変革の年として、私たちの思いを乗せ、それらが伝わるようにしていくことは非常に苦労している部分です。
―最後に来場者の方へメッセージをお願いします。
2日間の淞風祭で色々な企画に立ち寄ってもらい、島大生の思いや普段の様子を少しでも知ってもらえる機会になればと思います。また、アンケート等も実施いたしますので、ぜひお時間がありましたらお立ち寄りください。予約不要です。お待ちしております!
魅力的な企画が目白押し。淞風祭を彩るポスター(左)と公式HPメインページ(右)
第75回淞風祭ホームページはこちら https://shimane-fes.jp/
公式Instagramはこちら https://x.gd/L6bj6
第75回淞風祭パンフレットURL https://qr.paps.jp/4gfzT
※現地では無料配布をしております
(撮影・取材:学生広報サポーターR.I)