公開日 2025年11月13日
島根大学総合理工学部地球科学科 Silpa A. S.助教が主催したさくらサイエンスプログラムは、科学的交流、地質フィールドワーク、そして文化体験を融合させた充実した1週間を経て、成功裏に幕を閉じました。本プログラムは、インド・コーチン科学技術大学(CUSAT)海洋地質・地球物理学科からRatheesh Kumar R.T.博士と6名の大学院生を迎えて実施されました。
学際的な学びと地質調査を中心に据え、参加者は桂島および大根島という風光明媚な火山島を訪れました。これらの島は、独特な火山地形と豊かな地質史を有しており、火山活動や沿岸地形の観察・分析に最適な自然の実験場となりました。
参加者は科学的探究に加え、日本の文化遺産にも深く触れました。松江城や、日本最古の神社の一つである荘厳な出雲大社などを訪れ、自然と調和した静謐な空間を体感しました。
このプログラムは、国際的な協力を通じて科学的好奇心と文化理解を育むことを目的としており、学術的な絆を強化するとともに、若手研究者がグローバルな視点を持ち、協働する姿勢を育む機会となりました。
日本科学技術振興機構(JST)の支援を受けて実施されたさくらサイエンスプログラムは、科学技術分野の次世代リーダーを育成するための重要な交流の場として、今後も継続されます。今回の島根大学版では、地球科学と海洋科学の融合、そして自然と文化の中での体験的学びの価値が強調されました。
プログラム終了に際し、参加者はこの貴重な機会に感謝の意を表し、日本滞在中に得た知識と人とのつながりを今後の研究に活かしていきたいという希望を語りました。



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