公開日 2025年12月08日
12月3日(水)、島根大学松江キャンパス内にて、地域企業と学生をつなぐキャリアイベント「TOP TALK ストラテジーAI×島根電工」が開催されました。この企画は、本学の教養教育科目「アントレプレナーシップ入門セミナー」(担当:地域未来協創本部 服部大輔准教授、オープンイノベーション推進本部 辻本和敬 准教授)の一環として開催されたもので、多くの学生が受講しました。ゲストは、島根電工株式会社 代表取締役社長 野津廣一氏と、AI分野で注目を集める株式会社ストラテジーAI 代表取締役 中尾香達氏。お二人からの両社の紹介に続き、学生の進路選択やキャリア形成をテーマにした熱い対談が行われました。
※株式会社ストラテジーAIの代表取締役 中尾香達氏は本学在学中に起業し、同社は大学発ベンチャーとして島根大学の認定を受けています。
(参考記事:大学発ベンチャー「株式会社ストラテジーAI」の認定について報道発表しました)
https://www.shimane-u.ac.jp/docs/2025080500019/
島根電工 ― 社員育成に注力、地域に根ざした成長戦略
島根電工株式会社 代表取締役社長 野津廣一氏
島根電工は、地域に根ざした企業として社員の成長を最優先に考え、「社員を大切にし、社員が成長できる環境を整えることが会社の使命」と語る野津氏。社員一人ひとりを立派な社会人・職業人として育成するために力を惜しまず、多くの研修機会を提供し、社員が切磋琢磨できる仕組みを積極的に導入しています。
「社員が成長するためには、会社自体が成長し続けなければならない。それが自分の仕事」と語る野津氏の言葉には、経営者としての責任と覚悟が込められています。
ストラテジーAI ― 厳しい環境が人を育てる
株式会社ストラテジーAI 代表取締役 中尾香達氏
対談では、中尾氏が自身のキャリアを振り返り、「環境がすごく大事。あえて厳しい環境に身を置くことが成長につながる」と強調しました。
過去にインドでの過酷な経験や起業の挑戦を通じて得た教訓を語り、学生に向けて「自分のやりたいことをやり、うまくいかなければ自分の責任というマインドを持つことが大切」とメッセージを送りました。
学生へのメッセージ ― 手を挙げる勇気が未来を変える
両氏が共通して語ったのは、「挑戦する姿勢」「厳しい環境に身を置くこと」の重要性。
「例えば、この場の質疑応答で手を挙げるだけでも、それは『厳しい環境に身を置く』ことになる。まずは受けて立つという意識が成長の第一歩」と野津氏は語ります。
また、受講した学生からの「厳しい環境に身を置けば、挫折もあると思う。立ち直るための考え方を教えてほしい」という質問に、中尾氏は「人生は一度きり。他人の目は気にしない」ことが大事と答えました。「悩みの多くは人間関係に起因する。日本人は空気を読みすぎる傾向があるが、それを取っ払って「我が道を行く」ことを意識すればいい。」
今回のイベントは、学生にとって進路選択やキャリア形成を考える貴重な機会となりました。経営者として活躍する両氏が、これまでどのように考え、どのように行動してきたのか。その背景にある意識や価値観を知ることができたことは、今後の学生のキャリア形成に大きなプラスとなることを期待します。
【お問合せ】
島根大学 企画部企画広報課 広報グループ
TEL:0852-32-9729
E-mail:gad-koho[at]office.shimane-u.ac.jp
※[at]を@に変更して送信してください。