グローバル月間生物資源科学部企画「令和7年度中四国ブロック国際化対応営農研究会」を開催しました

公開日 2025年12月15日


 12月3日、松江キャンパス生物資源科学部3号館において、「農業・農村の担い手」をどう支えるか ~担い手が選択したくなる渡航農業研修に向けて~ をテーマに、公益社団法人国際農業者交流協会などとの共催で「国際化対応営農研究会」を開催しました。この研究会は、令和7年度島大グローバル月間のイベントの1つとして実施しました。

 農林生産学科4年生で、海外農業研修プログラムで令和4年度から約1年半、米国に留学した 岸 菜々子 さんより、「アメリカで学ぶ・働く」と題して渡航研修報告がありました。約1年間の農園での生活が5年分ぐらいの経験になったと、研修先のハワイの農園やワシントン州BBCC、カリフォルニア州UC Davisなどの写真を紹介しながら、長期留学の魅力について語っていただきました。

 次に、「畜産ティーン育成プロジェクト」(2025年度JRA畜産振興事業)でオーストラリア・クイーンズランド州に派遣された高校生の3名が、「日本の畜産をもっと元気に 海外研修報告とたくさんの魅力について」をテーマに研修報告スピーチを行いました。高校生はそれぞれ東京、愛知、鹿児島の高校から参加してくれました。畜産海外研修を通じて、日本の畜産の強みがわかったことや、アニマルウェルフェアなど新しい課題についても理解が深まったことなどの報告がありました。

 続いて、国際農業者交流協会JAEC業務部の 皆戸顕彦 部長より、欧米への渡航農業研修プログラムや協会の事業について説明いただきました。本学部からは、一戸俊儀 教授より「エチオピアにおける在来牛の乳生産試験」の研究紹介を行い、アフリカにおける家畜の特徴の話や放牧試験時のエピソード紹介がありました。また、江角智也 教授より「大学生・院生の間にしか経験できない留学や農業に関する海外での研修・研究活動」と題して、農林生産学科や島根大学国際センターにおける留学支援の取組み説明や島根大学の交流協定校の1つであるUC Davisの紹介がありました。

 研究会には、大学生、院生、外国人留学生、高校生、教員、渡航農業研修生OB、ASEAN農業研修生など、あわせて約45名の参加者があり、農業における海外留学経験の重要性やメリット、地域の農業に求められている人材、国際化する農業や畜産業の事業展開など、研究会でのマイクリレートークとその後大学食堂ニコラで催した交流会の場において、活発な意見交換や情報交換が繰り広げられました。

  

 


「令和7年度中四国ブロック国際化対応営農研究会」
主催:公益社団法人 国際農業者交流協会、国際農友会、島根県国際農業者交流協会
共催:国立大学法人 島根大学(生物資源科学部、国際センター)
後援:島根県
(記事作成:島根大学生物資源科学部)

 

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