【学生取材】NHK松江放送局新局舎見学で見る 「放送」のいま

公開日 2026年01月15日

 こんにちは!島根大学放送サークルです!

 放送サークルは、地域のお祭りや大学での式典での司会や、テレビドラマやラジオといった作品の制作など様々な活動を行っています。今回はその活動の一環としてNHK松江放送局の新局舎にお邪魔しました。


「ばけばけ」出演者全身パネル


 まず入口に入って見えたのは、「NHK連続テレビ小説 ばけばけ」に関連する展示の数々です。

出演者の全身パネルに加え、ドラマの中心となる松野トキ役の髙石あかりさん、ヘブン役のトミー・バストウさんの直筆メッセージの他、VRゴーグルで、実際にドラマで使われているトキが暮らす長屋のセットを覗くこともできました。


VRゴーグル

 

トキが暮らす長屋のセット【機種依存文字】

 

トキが暮らす長屋のセット【機種依存文字】


 このVRは、セットの解説を聞きながら見ることができるのですが、私が特に感動したのは、トキが好きなものを集めたコーナーです。部屋の一角に、トキが収集した怪談や民話にまつわる品物や、妖怪の絵が飾ってあります。トキの怪談・民話好きな性格や、狭い家にわざわざそのコーナーを作ることを許す家族の温かさを感じることができました。

 次に3階に上がり、展望テラスへと移動しました。NHK松江放送局は宍道湖に面しており、テラスからはその景色を一望できます。幸い、当日は晴れており、紅葉とあおぞらを反射する宍道湖がとても綺麗でした。テラスは途中で1段下がっており、そこに柵を設置することで柵が景色の邪魔をしないような設計になっています。


展望テラス


 さらに、NHK松江放送局は、災害の対策も入念に行われており、自家発電装置で発電を行うことができるため、もし電気の供給が止まっても、放送を続けることができるそうです。また、建物の地下は免震構造となっており、40本の太いゴムの柱で放送局を支え、地震による建物の揺れを吸収して影響を最小限に抑えます。また、テラスの右側には県庁の建物が見えたのですが、普段の取材の際の利便性を高めるだけでなく、災害時でも放送が継続できる安全性の双方を考慮されている立地になっているそうです。災害などの有事こそ、放送を継続するという難しい課題を乗り越えるべく、建物の各所に工夫が凝らされていました。


建物地下の免震構造


 2階には、映像の編集をする部屋や、ニュースの収録をするスタジオがあり、スタジオで実際に大村アナウンサーがナレーションを録音する様子を見学させていただきました。テレビで見たことのあるセットを間近で見ることができ、一同興味津々でした。背景のグリーンバックに合わせて機材の配線が緑色なこと、セットの机上の装置でマイクのオンオフが出来るようになっていること、どれも実際に見ないと発見できないことばかりでとても貴重な経験でした。放送サークルお馴染みのアクセント辞典がセットの机に置いてあるのを見つけて盛り上がる一幕もありました。

 その後、近田アナウンサーに質問をさせていただく時間があり、様々なアドバイスをいただくことが出来ました。

 特に印象に残ったのは、「題材探し」に関するアドバイスです。作品のテーマとなる「題材」には、誰かが見つけたものを自分たちなりに深堀して再拡散する「後追いの題材」と、自分自身が第一発信者になる「オリジナルの題材」の二種類があり、それぞれに合わせた探し方で、情報を集める必要があると教えていただきました。「題材探し」というプロセス一つにもこんなにも深い視点があるのだと驚かされるとともに、私たちもこの視点を取り入れて活動したいと強く刺激を受けました。

 そのほかにも、私たちが今取り組んでいるラジオの内容についての相談、気になる喉のケア方法など普段の活動をより良くできるようなアドバイスをいただき、とてもよい学びを得ることができました。


近田アナウンサーへの質問の様子


 NHK松江放送局の見学は、これまで知らなかったテレビ放送の裏側を知ることができただけでなく、私たちがやっていく放送について考える良い機会になりました。この経験を放送サークルとしてのこれからの活動に活かしていきたいです。