大学院科目「知能情報デザイン論」で学生が大学業務システムを開発しました

公開日 2026年01月21日

自然科学研究科の共通科目「知能情報デザイン論」において、学生による大学業務を題材としたシステム開発の成果発表会が、2026年1月20日(火)に開催されました。本科目は留学生を含む34名の大学院生等が履修しており、学生生活に関わる学生皆のお困りごと(課題)をテーマに、チームごとにシステムの企画・開発に取り組み、その成果を発表しました。システム開発には、Microsoft社のローコード開発ツール、Power Platformを使用しました。

発表会は、学生支援、給与・謝金、履修、施設管理、課外活動、教室管理といった、日常的な、大学業務に直結するテーマについて、6チームが順に発表しました。各チームは、単に技術的な仕組みを説明するだけでなく、実際に事務職員が業務で使用することを想定し、「業務に導入できるか」「使いたいと思えるか」という視点を意識したプレゼンテーションを行いました。

奨学金申請における申請漏れを防ぐため、学生ごとに異なる条件に応じた奨学金情報を適切なタイミングで配信するシステムや、TA・RA・SA等の非常勤職員に係る勤務時間報告などの手続きを自動化するシステムが紹介されました。これらのシステムは、学生の手続き負担の軽減に加え、事務処理の正確性・効率性を高めることを目的としています。

また、履修登録した授業科目を自動的にカレンダへ反映する時間割表示システムや、教室配当表を検索可能とし、教室の場所まで分かりやすく案内するシステムなど、学生・教職員が日常的に感じている不便を解消するためのシステムも提案されました。

さらに、「迷わない、無理しない」をコンセプトに、駐輪場の混雑状況を可視化するシステムや、部活動・サークルにおける遠征届等の各種手続きをデジタル化・自動化するシステムについても発表が行われ、大学全体の運営や学生生活を幅広く支える取り組みが示されました。学生が現場の視点を意識しながら発表する様子が印象的でした。

本科目を通じて、学生サービス向上のためであれば追加の業務も厭わず対応する事務職員の姿勢に触れ、大学業務を支える現場の心意気を実感したとのコメントがありました。また、事前に想定していた業務内容と、実際に現場で行われている業務との間には大きな隔たりがあることを知り、現場理解の重要性を学ぶ機会となったとの感想があり、加えて、技術的に実現可能であるかどうか、限られた開発期間や利用可能なリソースといった制約条件の中で、どこまでを実装対象とするか判断する難しさを体験し、アプリによって支援できる業務範囲には限界があることについても認識を深めました。

今回の成果発表会は、学生にとって実践的な学びの集大成であると同時に、大学業務の在り方や将来の業務改善について考える貴重な機会となりました。授業を通じて生まれたアイデアや視点は、今後の大学運営や学生サービス向上に向けた検討の一助となることが期待されます。また、授業で開発したアプリは、運用に向けて調整および追加実装が予定されています。

「知能情報デザイン論」シラバス

発表の様子

お問い合わせ:総務部情報推進課 TEL:0852-32-6031