公開日 2026年03月11日
人間科学部 豊島彩 講師が参加する研究グループは、もの忘れの自覚をもつ高齢者(平均年齢74歳)
が3ヶ月間ダンスの練習をすると、しない群に比べ、「幸せホルモン」とされるオキシトシンの分泌が増大し、
安静時の自発的脳活動が活性化されることを見出しました。
高齢期にダンスが趣味の人は他の趣味の人より認知症の発症率が低いという報告があり、近年は介入研究の手法で
ダンスの効果を確かめる研究が盛んになっています。特に、認知症の予備群とされる「軽度認知障害」の人を対象にして、
ダンス介入による認知機能検査の得点向上が多くの研究で報告されています。今回の研究は、軽度認知障害の前段階とされる
「主観的認知機能低下」(=客観的低下はないが「もの忘れ」進行の自覚がある)の人を対象にした初めての研究で、
ダンスの効果は、行動に現れなくても神経内分泌指標や脳活動指標で確認できることがわかりました。
本成果は、2026年1月2日に米国の国際学術誌「Innovation in Aging」にオンライン掲載されました。