公開日 2026年03月13日
島根大学は、2026年1月に日印グローバル教育・研究センター(以下JIGER)を設立したことを記念し、2月27日から28日にかけてキックオフ・シンポジウムを開催しました。シンポジウムには、島根大学内外の教職員や学生のほか、インド工科大学ハイデラバード校(IITH)、コーチン科学技術大学、ベロール工科大学、バナラス・ヒンドゥー大学、インド工科大学ジャンムー校(IITJ)、をはじめとするインドの多数の大学・研究機関から多くの研究者にご参加いただきました。
島根大学では、JIGER を軸に研究成果や技術を地域の実情に即して活用し、新たな仕組みや価値を創出する「島根モデル」の構築を目指しています。今回のシンポジウムには島根県内の産業界からも多数ご参加いただき、日印双方の研究者との活発な意見交換が行われ、新たな連携の可能性が生まれました。これらの交流を通じ、日本とインドの学術・研究連携のさらなる発展とともに、産業界との交流の広がりも期待される、非常に充実した3日間となりました。

除幕式の様子。左から片岡副学長,アッパル総領事,
ムルティ学長,大谷学長,大谷学長,パンワル参事官
初日の2月26日は、島根大学においてIITHとの中核的学術研究拠点(COE)の開所式を執り行いました。開所式では,大阪・神戸インド総領事館のチャンドル・アッパル総領事、在インド日本大使館のヤシュワント・デブ・パンワル参事官、IITHのB.S.ムルティ学長、島根大学の大谷浩学長らによるCOEの開所記念プレートの除幕式も行ないました。また同日夜にはレセプションを開催し、日印双方の関係者が和やかな雰囲気の中で親交を深めました。
翌27日と28日は松江市のくにびきメッセに会場を移し、シンポジウムを実施しました。27日午前の開会式は、インドで知識と協調を象徴するランプ点灯セレモニーにより幕を開けました。続いて、島根大学の大谷学長、文部科学省の松浦重和大臣官房審議官、松江市の上定昭仁市長、大阪・神戸インド総領事館のチャンドル・アッパル総領事、IITHのムルティ学長、日本学術振興会(JSPS)の水本哲弥上席参与、科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプログラムの藤木完治推進本部長、JICAの原昌平理事からご挨拶をいただき、日印両国の学術交流の重要性を再確認しました。その後、本学の片岡佳美グローバル化推進担当副学長より JIGER の事業計画と今後のビジョンが紹介され、取り組みの方向性が共有されました。
![]() 島根大学大谷浩学長による挨拶 |
![]() IITH B.S. ムルティ 学長による挨拶 |
![]() 文部科学省 松浦重和大臣官房審議官 による挨拶 |
![]() 島根大学片岡佳美副学長による 事業説明 |
開会式後半には、「地域活性化に向けた日印高等教育によるグローバル人材育成」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。JIGER センター長のへマンス・ヌータラパティ准教授がモデレーターを務め、各大学の学長が登壇しました。議論では、学際的な連携の推進、教育・研究基盤の強化、国際的に活躍できる人材育成の在り方について活発に意見が交わされました。
27日午後から28日にかけては学術セッションが行われ、材料科学、バイオメディカル研究、サステナビリティ、データサイエンス、先端製造工学など幅広い分野から研究成果が発表されました。また、会場では島根大学の学生によるポスター発表も並行して開催され、若手研究者が主体的に研究成果を発信する貴重な機会となりました。
![]() パネルディスカッションでモデレーターを 務めるヌータラパティセンター長 |
![]() パネルディスカッションで発言する5大学の学長 |
![]() シンポジウム(1日目)参加者の集合写真 |
![]() 学生からポスターの説明を聞く 大谷学長とIITジャンムーの学長 |

構内に設置されているCVラマン博士の胸像前
での集合写真
さらに、3月2日にはインド側参加者を対象とした島根大学の施設見学ツアーを実施し、研究設備の紹介や今後の連携に向けた具体的な意見交換が行われました。これにより、共同研究や学生交流、産学連携のさらなる深化が期待されます。なお、本シンポジウムはノーベル賞受賞者 C. V. ラマン博士による「Raman effect(ラマン効果)」の発見を記念する「インド科学の日」(2月28日)と時期を同じくして開催されました。また、2025年は日印科学技術協力協定締結40周年にあたり、昨年1月には日印両外相により、2025年4月から2026年3月までを「日印科学技術交流年」とすることが発表されておりました。こうした重要なタイミングに開催した本イベントは、日印科学技術協力の深化に向けて意義ある機会となりました。
今回のシンポジウムは、日本とインドの長期的な学術・研究パートナーシップを制度的に確立するための重要な第一歩となるでしょう。
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お問い合わせ:
日印グローバル教育・研究センター
Email:jiger[a]office.shimane-u.ac.jp
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