一畑電車の景観を考える集中講義「島根の企業と経済」を実施

公開日 2015年09月15日

 9月9日、ソーシャルラーニング授業「島根の企業と経済」の成果発表会を島根大学を会場に開催し、本学学生及び島根県立大学から合計30名の受講生が参加しました。

 本授業では、島根県の特色ある企業の活動を通して、この地域の経済活動の実際を学ぶことを目的としており、昨年度に引き続き一畑電車株式会社にご協力いただきました。本年度は一畑電車沿線の景観に焦点を当て、講義及び現地調査を通して一畑電車沿線の景観に関するマップを作成し、景観を活かした地域の活性化策を考えました。

 7月18日に行われた講義では、一畑電車株式会社取締役の石飛貴之氏、ローカルジャーナリストの田中輝美氏、島根大学法文学部の飯野公央教授が登壇し、それぞれ一畑電車の歴史と現状、車窓景観の価値、鉄道と景観についての講義を行いました。学生は熱心に聴講し、県の交通インフラや景観に関する知識を深めました。

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 9月1日、2日はグループに分かれ、一畑電車沿線にてフィールドワークを行いました。学生たちは、松江しんじ湖温泉駅から出雲大社前駅まで電車に乗車し、景観上の長所や短所について調査しました。

 川跡駅では、出雲市議会議員の多々納 剛人氏から、地元の人たちと立ち上げを画策している環境整備事業についての説明を受けました。また、雲州平田駅では、講義の際もお世話になった一畑電車株式会社取締役の石飛貴之氏の案内で、構内を見学し、電車の制御や整備などについて説明を受けた後、同社が所有する日本最古級の電車・デハニ50形車両の運転を体験しました。

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 9月9日の成果発表会では、7グループがそれぞれの観点から作成した景観マップを基に、いくつかピックアップした地点の見所や改善点を発表しました。参観者からは、観光資源に活かすことができる提案があり面白かった、という感想をいただき、景観を活かした一畑電車の魅力の再発見につながりました。 

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