8月4日（金）にキャリアデザインプログラムを履修する学生を対象としたセミナーを開催し，8名が参加しました。

　今回は，人材育成やキャリアコンサルティングを事業の一つとする有限会社Willさんいんの柴田綾香氏を講師に迎え，社会人になる前に知っておくべきワークライフバランスをテーマに，学生自身が主体的に考えるセミナーを実施しました。

　冒頭，参加した学生から自己紹介があり，「ワークライフバランスという言葉のイメージさえもあやふやだ」「インターンシップの経験から重要性を認識した」等，セミナーに参加した理由が述べられました。続いて講師から，ワークライフバランスの概念が成立するに至った歴史や必要性について説明がなされ，実現していく上でのポイントが紹介されました。

　ワークでは，自己の特性・目標・価値観を基に，８つあるキャリア・アンカーについて自分自身のタイプを考え，他の参加者と共有しました。キャリア・アンカーはキャリアを選択する際の判断基準となる自己概念で，講師からは，それぞれの思考や仕事例などタイプ別就職活動のポイントについても説明がありました。「人は球体であり，その中で譲れないものが価値観となりアンカーとなっていく」という言葉で締めくくられ，今日をきっかけに自分で考え自分で今後の方向性を決めてほしいとエールが送られました。

　参加した学生からは，「自分の性格や思いをキャリア・アンカーから見ることで、自分について改めて知る・考えることができ、非常に興味深かった」「仕事に関しては考える機会は多かったが、仕事と私生活を一緒に考える機会はあまりなかった」「今後の就職活動では，その就職先で何がしたいのか，自分はどんな人になりたいのかを考えていきたいと思った」といった感想が寄せられました。“私にとってのワークライフバランス”を考える契機になったと同時に、他者と共有できたことで自己認知を深め，考えや価値観は人それぞれであるという多様性を再認識する機会になったようでした。

《問合せ先》
　大学教育センター（キャリア担当）　
　TEL  0852-32-6061