公開日 2026年09月28日
9月10日(木)・11日(金)の2日間にかけて、第17回国立大学法人等一般職員会議(コクダイパン)が島根大学で開催されました。
コクダイパンは、国立大学法人等の今後を担う一般職員(係員・主任級)を対象とした研修で、参加者一人ひとりが今後活躍できるよう、自分自身に必要な資質を考え、培い、行動していくための一助となるような自己研鑽の機会となること、また、参加者相互の協力や意見・情報交換のための人的ネットワークの構築・拡大を目的として平成19年に設立され、運営は全国の国立大学法人等一般職員の有志により行われており、今回は、島根大学と学外の若手職員らによって企画されました。
研修2日目は、本学卒業生が代表を務める合同会社NEW WORKSTYLEと共同開発した体験型謎解き研修を実施しました。
80名の参加者は16チームに分かれ、「困りごとを抱える学生を支援する」というミッションに挑戦しました。キャンパスマップを使った探索、QRコードによる情報収集、手持ち情報の提示による情報カードの獲得、情報収集・分析により浮かび上がる学生の本音など、さまざまな謎を解きながら、少しずつ学生の置かれた状況を明らかにしていきます。
謎解きによる断片的な情報だけでは、学生が抱える本当の課題にはたどり着けません。対話、分析を重ねる協働作業により、初めて全体像が見えてきます。これは、実際の大学業務とよく似ています。大学には、教務、学生支援、財務、研究支援、国際、情報、人事など、多くの部署があります。複雑な課題ほど、一つの部署だけでは解決できません。大切なのは、すべての業務を知り尽くすことではなく、「誰が、どの部署が、何を知っているか」を知り、必要な人や部署へつなぐことです。
また、研修では、最初に見えていた「授業欠席」「履修登録未完了」「アルバイト過多」といった表面的な情報の奥に、別の課題が隠されていました。参加者は謎解きを通じて、目の前の現象だけで判断せず、情報を集め、背景を考え、真の課題を見極めることの重要性も体験しました。
研修後のアンケートでは、76名から回答があり、研修全体の満足度は94.7%が肯定的に評価しました。また、「組織の業務は複数部署の連携によって成り立っていることを理解できた」98.7%、「必要な部署・人に“つなぐ力”の重要性を理解できた」97.4%、「表面的な事象から真の課題まで掘り下げることの重要性を理解できた」96.1%と、高い学習効果が確認されました。
さらに、94.7%が「ゲーム形式だったので主体的に参加できた」「今回の学びを今後の業務に生かしたい」と回答。自由記述にも、「何でも知っている職員ではなく、誰が何を知っているかを把握し、人と人をつなぐ職員になりたい」「一人で抱え込まず、周囲と協力することの大切さを実感した」といった声が寄せられました。
研修を座学に終わらせず、自ら動き、考え、話し合い、協力して答えを導き出す体験型研修として高い評価を得た今回の謎解き研修は、楽しみながら、大学に限らず大きな組織で働く職員に欠かせない「情報を集める力」「人と人をつなぐ力」そして「本質を見抜く力」を体験的に学ぶ機会となりました。

