人間科学部の理念・目的,教育内容,卒業後の進路

理念・目的

 成熟社会の時代を迎えたわが国は、少子高齢化、情報化、グローバル化など、社会が大きく変動しています。その中で、人々がその人らしく生きることができる社会を目指し、人間の視点から様々な問題を多角的に理解し、解決法を提案する学部として、人間科学部は20174月に開設されました。

 

1.人間の特性を深く理解し、人々がその人らしく生きることができる社会を構築していく人材の育成

 人間科学部では、人間を心理的側面、身体的側面、社会的側面から総合してとらえます。人間について、これら3つの側面のどこかに中心を置いた専門性を持ちつつも、それらを総合してとらえる力を育成します。また、地域実践と科学的な見方を往還させて、人間を深く理解し、問題の解決にあたる力を育成します。さらに、様々な領域の人々とコミュニケーションをとって問題解決にあたる力を育成します。

2.人間に関する多角的・学際的な研究の推進

 人間の諸側面について、基盤となる一般的法則を探究する基礎的研究、社会実装を目指した応用的研究、地域社会に生きる人々を個別にかつ包括的にとらえる実践的研究など、多様なアプローチによる研究を推進します。また、異なるアプローチを連携させた研究や人間の心理的・身体的・社会的側面の関係を明らかにする研究など、学際的な研究を推進します。

3.地域貢献の推進

 地域社会の人々を多様にささえる人材を育成するとともに、地域社会の抱える問題に対して実践的な提言を行います。また、地域と連携して研究を行い、研究成果を社会に還元し、普及させていくことを推進します。

4.世界に開かれた教育・研究

 グローバルな視点を持った人材の育成、留学生の受け入れ、研究成果の国際的な発信を推進し、教育・研究両面において、世界に開かれた活動を推進します。

 

入学後の教育

人間科学部では入学後(1年次前期終了時)に、本人の志望と1年次前期の成績を基にして、各コースへの配属を行います。

心理学コース(約35名)

 人の心や行動の仕組みや働きについて臨床心理・実験心理の知見から学び、人間へ多様にアプローチする力を養う。 

福祉社会コース(約25名)

 社会福祉学の理論や技術を学び「人をささえる」という視点から、社会が抱える問題について考えて実践する力を養う。

身体活動・健康科学コース(約20名)

 身体活動などを通じて、健康を科学的に学ぶ。地域住民とともに健康課題の解決を進めるための知識・技術・実践力を育む。

 

卒業後の進路

心理学コース   

【取得可能な資格】

認定心理士、社会福祉主事、公認心理師

【卒業後の進路】

臨床心理の専門職(公認心理師、臨床心理士など)を目指した大学院進学、児童養護施設、医療機関、公務員、企業(商品やサービスの開発・企画・営業担当者など)など 

福祉社会コース   

【取得可能な資格】

社会福祉士、精神保健福祉士、社会福祉主事

【卒業後の進路】

医療機関の医療ソーシャルワーカー(地域包括ケアを担当)、社会福祉施設の相談員、社会福祉協議会の相談専門員、自治体の福祉専門職、公務員、企業、大学院進学など

身体活動・健康科学コース   

【取得可能な資格】

社会福祉主事

【卒業後の進路】

健康増進施設、健康・スポーツNPO、警察官・消防士などの公務員、健康関連の企業(ヘルスケアビジネス)、一般企業の厚生部門・衛生管理者、大学院進学など