教育学部
入門期セミナーにおける新入生への支援・指導
目的
教育学部では,各種セミナーにおいて,先輩が後輩に対して,自らの学びを伝える機会としてピアサポートを行っています。この取り組みは,教育の相互作用を生み出し,後輩にとっては,先輩の体験や学びから新たな気付きを得ることができます。また,ピアサポーターとなる上回生は,後輩に対して自らの言葉で伝えることで,自分自身の学びを自覚することができると考えます。
活動内容
主に「入門期セミナー」および「基礎体験セミナー」でピアサポートのシステムを取り入れています。
◆「入門期セミナー」は,教育学部入学直後の新入 生が体験する一泊二日の宿泊型研修です。このセミナーは「教育体験活動『1000時間体験学修』の全体像を把握し,大学生活4年間の教育体験活動に対する見通しを持つ」と「これから学生生活を共にする同級生と交流を深め,円滑な人間関係を築くきっかけにすると共に,島根大学教育学部生としての自覚を高める」の2つの目的を持っています。入門期セミナーは,活動内容の大半の企画・運営を2.3年生のピアサポーターが行います。上記の目的を達成するために様々な研修を準備し,新入生と交流する中で,大学生活をスタートさせる彼らの緊張や不安を解消していきます。
◆「基礎体験セミナー」は,必修の各種セミナーでピアサポートを行っています。
・1年生が行う「地域理解セミナー」では,入学して間もない1年生に対して,豊富な体験をしている上回生が,地域に出かけて基礎体験活動を行う意義ややりがいについて話をします。
・2年生が行う「充実期セミナー」は,学校教育実習Ⅲ・Ⅳ・Ⅴを控えた2年生に対して,基礎体験がより充実・拡大していくような意欲づけを行います。
・1.2年生合同で行う「基礎体験交流会」では,各学年に合わせて体験時間を積み上げていくことの大切さを語ってもらいました。
・3年生が行う「応用期セミナー」では,教員採用試験や就職活動に向かう3年生に対して,採用試験合格者や就職活動を終えた4年生が,これからの時期をどのように過ごしていくのか話したり,質問に答えたりしました。
学生の声
◆サポートを受けた学生◆
【1年生】
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◆サポートをした学生◆
【2年生】 |
学生アンケートより
「入門期セミナー」終了時に1年生に取ったアンケートでは,『学生スタッフ(教育学部2,3回生)のサポートやアドバイスは役立ちましたか。』の項目で,135名の新入生全員が4以上の評価を付け,平均でも「4.86」(5段階評価)の高評価を得ました。新入生にとって,教育学部の先輩と交流し,いろいろなお話を直接聞くことができる本セミナーはたいへん有意義であることが伺えます。
また,各種セミナー終了時に行っている参加学生のアンケートにおいても,上記項目と同内容の回答の平均が,「4」ポイント(5段階評価)を超える高評価を得ています。