総合理工学部

メンター制度

目的

 総合理工学部では、新入生が抱える様々な不安や問題を解決し,高校の学びから大学への学びへのスムーズな移行をはかることを目的に、先輩が後輩の学習や大学生活を支援するピアサポートである『メンター制度』を実施しています。この制度は新入生に限らず、2年生や3年生も利用することができます。実施時間帯には、教員も参加することが多く、新入生から上回生、教員も含めた共通の『学び場』となっています。
 

活動内容

 成績・人格ともに優秀で後輩たちの目標となるような大学院生や学部4年生を各学科で数名人選し、メンターとして委嘱しています。主に1年生や2年生のメンティたちは、決められた曜日・時間帯に講義室などで、授業の宿題やレポート課題などの学習面での指導をメンターや教員から受けることができます。また、メンターは後輩たちの大学生活での疑問や就職・進学などの進路面での相談にも親身になって助言してくれます。具体的な内容は学科によって異なります。例えば、数理・情報システム学科数理分野では、毎週月曜日と木曜日の特定の時間帯に学習室を設けています。毎回50人以上のメンティたちが宿題やレポート課題を持って参加しています。ここでは、メンターはメンティに単なる答えや解法を教えるのではなく、その宿題やレポート課題の目的や趣旨を説明し、メンティが自分で考える手助けをしてくれます。最近では、学習室に参加するメンターではない3年生や4年生が自主的に後輩を教えるという伝統が生まれつつあります。

 

 

学生の声

◆サポートを受けた学生◆

(物質科学科 物理分野)

 私は実際にメンターに初めて行ったのは5月半ばあたりでした。最初は一人で行ったので、正直自ら進んで質問できるか不安でしたが、メンターさんの方から「わからないことある?」と声を掛けていただいたおかげで、質問したかったことが聞け、わからなかった箇所がしっかりと明確になり理解することができました。授業でわからなかったことを直接的に先生の部屋に行くことが苦手な人や、わからなくて長時間考え込む人には、是非ともメンター制度の利用をお勧めします。メンター制度を活用することで勉強での時間効率も上がりますし、自分が聞きたい以上の情報など+で提供してくれるのでデメリットはないと思います。またメンターに行くことを習慣付けておくと日頃の勉強に対する習慣もまた身につきます。
 

(数理・情報システム学科 情報分野)

 メンターの方々がいてくれなかったら必須の講義についていけなかった。学生と同じ目線に立って指導して下さったので非常に分かりやすかった。少し気になったことを気軽に質問でき、理解が深まった。困った時に分かりやすく的確に教えてもらえたので、良い制度だと思う。要望を挙げるならば,メンターの人数の増員やメンターに対応してもらえる時間を増やして欲しいと思う。また、一部の科目だけでなく、他の科目にもメンターをつけてもらいたい。

 

◆サポートをした学生◆

(物質化学コース)

 補習授業的なかたちではありますが、大学での授業の内容を学生に対し教えることができたことは、高校教員を志望している私にとっていい経験になったと思います。また、改めて理解し直した内容もあり、自分自身にとっても勉強になりました。回数を重ねて尋ねに来ていた学生は着実に知識を吸収していったと思います。継続してメンター制度を利用することは重要だと感じました。
 

(数理科学コース)

 授業を担当する先生がレポート課題を与えるなどしていただき、後輩たちが学習室に参加しやすい環境を作ってくださったので,学習室に参加して勉強する人数が増えたと思う。その結果,全体の学習レベルが底上げされ,自分たちが1年生だったときに比べて、今年度の1年生は学力のレベルに凸凹がなくなったように思う。また、学習室では、先生には質問しづらくてもメンターには気軽に質問できるのでこの様な機会は貴重だと思う。そのため、学習室は勉強をする気持ちが旺盛な学生にとってはとてもよい学びの場になっていると思う。
 

(機械・電気電子工学コース)

 メンター制度はいい制度だと感じました。勉強が苦手な学生、授業についていけない学生に個別で教えることによって、確実に理解度が高まったようでした。特に、メンター指導を受けに来る後輩たちは、教授に質問しに行くのが苦手な学生も多く、気軽に話せる雰囲気のメンター指導は助かっていたのではないかと思います。また1回生は授業に対しての不安も多く、メンター制度を利用して、今後のことについて相談してくる新入生も多くいました。そういった人生相談をできる場としてもメンター制度は有用であると思います。