汽水域研究センター堀之内正博准教授が日本魚類学会論文賞を受賞

汽水域研究センターの堀之内正博准教授が,日本魚類学会より2010年度日本魚類学会論文賞を受賞され,平成22年9月22日〜25日に三重県津市で行われた魚類学会年会において授賞式が行われました。
日本魚類学会は魚類学上顕著な業績に対する授賞を行うと定めており,堀之内准教授が受賞された論文賞は,過去3年間に本学会が発行した学会誌(Ichthyological Researchおよび魚類学雑誌)に掲載された優れた論文の著者に与えられるものです。
受賞論文「Horizontal gradient in fish assemblage structures in and around a seagrass habitat: some implications for seagrass habitat conservation. Ichthyological Research 56:109-125」の中で,堀之内准教授はスキューバ潜水観察により収集した詳細な観察データ等をもとに海草藻場(アマモ場)の魚類の分布パターンがどのように決定され,群集構造の水平方向の勾配が生じるのかを明らかにし,さらに,海草藻場(アマモ場)の造成や保全が資源量の回復や種多様性の保全等に効果をあげるためにはどのようなことを考慮すべきなのか考察しています。
このような本論文の成果は魚類学の進展に大きく寄与するものとして高く評価され,また論文としての完成度も高いことから,今回の受賞となったものです。

 

受賞を学長に報告する堀之内准教授