地域のイベントを企画しリーダーとしての経験を得る(総合理工科学部・蒲 彩恵里)

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Q まずは蒲さんご自身の専攻や今、学びたいことについて教えてください。
A 総合理工学部の建築・生産設計工学科(建築デザイン学科)3年生です。特にBARの店内をどう照らすか、照明や光の照度や色合いなどについて興味があります。父が建築関係の仕事に就いており、身近な分野だったということもあって、建築デザイン学科を志望しました。授業では、敷地面積と一定の条件が与えられ、老人ホームや幼稚園を設計する製図の授業などがあります。居住者が快適に過ごせる工夫を凝らすなど、自由に設計するのが楽しいです。

Q 今回のギャップタームで行った活動について教えてください。
A 8月25日に出雲空港で行われた出雲空港夏まつりというイベントでウォーターバルーンの企画を行いました。このイベントは「空の日」を広めることと、出雲空港と地域の方との交流の促進することを目的としています。このイベントに関わったのは、家族連れをターゲットにした企画を島根大学の学生に考えてほしいという依頼があり、丸山先生から紹介があったのがきっかけです。約6人のメンバーのリーダーとして色々と意見を出し合い、夏まつり実行委員会の担当者と打合せを重ねて企画を決定しました。また、学生自身で業者と値段交渉を行うなど、実施に向けた準備にもあたりました。

Q 企画段階から任されたということですが、企画を考える際に工夫したことや気をつけたことはありますか。
A 週に1度くらい集まってメンバーで打合せをするのですが、メンバーはすべて後輩の学生たちでした。遠慮して意見を出しにくいという空気にならないように配慮しました。例えば付箋を配って自由に意見を書いてもらい、時間を決めてどんどん意見を書いてもらうというように、みんなの発想を活かそうとこころがけました。おかげで色んなアイデアが出たのですが、そこから1つに絞るのが難しかったです。実行委員会の担当の方から熱中症対策が必要だという話を伺ったので、そこから水を使った企画にしようと、アイデアを絞り込んでいきました。

Q リーダーを務めるのは大変ではありませんでしたか。
A リーダーをさせていただくという経験自体初めてだったのですが、自分が逆の立場だった場合を想像してメンバーが活動しやすいように心がけました。一方で、必要以上にプレッシャーをかけたくはなかったので、できることは自分でするように、メンバーに無理はさせないように気を付けました。

Q 今回の経験の中で学んだことや成長を感じたことなどはありますか。
A 私自身、これまで特別にこれといって何かをやってきたわけではありませんでした。今回、社会人の方とのメールのやり取りや業者さんとの値段の交渉など、無事にやり遂げられたことは就職活動にも役立つのではないかなと思います。将来、建築関係の仕事に就いた場合、特に現場監督の場合は、全体を把握して的確に指示することが必要になると思います。そのような場面で今回の経験を活かせるのではないかと思います。

Q イベント当日の様子はいかがでしたか。
A 当日、夏まつり全体での来場者は約2,300人でしたが、私たちのウォーターバルーンには定員の100名を超える行列ができました。子どもたちもすごく楽しんでいたようで、嬉しかったです。担当の方からも企画の内容がよかったと褒めていただき、また来年もお願いしたいとお声がけいただきました。

Q 1,2年生の頃は夏休みや春休みの期間にどのようなことをしていましたか。
A 1,2年生の頃は、休業期間の半分くらいは帰省したり、旅行に行ったり、友人と遊んだりしていました。旅行が好きでタイのバンコクに行ったり、四国や金沢にも行きました。旅行の非日常的な雰囲気が好きですし、おいしいものを食べたりするのも楽しいです。

Q 今年からギャップタームが長く設定されましたが、どう感じましたか。また、後輩に向けてこう使うといいよといったアドバイスはありますか。
A できることが増えたと感じています。特に今年は夏まつりの企画の準備があり、授業期間中は集まりづらかったメンバーが、ギャップターム期間には集まりやすくなりました。メンバー同士は学科も異なり、普段はあまり関わり合うことがありません。このような機会で、いろいろな話ができて自分の幅が広がったように感じます。後輩に向けてのアドバイスですが、長い休みを遊ぶだけではなく、これまでやってこなかった色々なことにチャレンジしてほしいです。それが自分の成長につながると思います。