大学生だからできることを楽しむ(生物資源科学部・村井 里帆)

A_murai.jpg

Q 村井さんが所属する生物資源科学部の生物科学科ではどのようなことを学ぶのですか。
A 微生物から動物、植物様々な生き物について学んでいます。哺乳類や鳥類は、脳がある程度発達しているので、他の生き物よりも変わった行動をとることがあります。そういった動物特有の行動に興味を持っています。

Q 今はどんなことを研究したいと考えていますか。
A 今は広橋先生のもとでアクアスと連携しながら行うイカの飼育実験に関わりたいと考えています。イカの中には飼育展示が難しい種類があります。そのような種類のイカを長く展示するにはどうしたらよいかを研究することに関心があります。

Q ギャップタームの期間にはどこに行きましたか。
A 9月の上旬に1週間程度、イギリスのロンドンに友人と旅行に行ってきました。ハリーポッターの中世のような世界観やストーリーが好きで、ハリーポッターの映画のスタジオが一般公開されているということでロンドンにしました。スタジオは、映画のセットなどが集まり、博物館のような感じになっていてとても楽しかったです。

Q スタジオ以外ではどのようなところに行きましたか。
A ロンドンの観光地や大英博物館、自然史博物館、ウィースリーガーデンという英国調の植物園にも行きました。特に自然史博物館は、展示の多さに圧倒され展示の方法にも工夫があって特に興味深かったです。日本の博物館では整然と骨格やはく製が展示されている印象がありますが、自然史博物館では頭上や天井に展示があるなど、工夫が凝らされているように感じました。現在、学芸員資格を取得しようと頑張っているところで、展示方法などに興味を持ちました。

Q イギリスに行く前の準備は大変でしたか。
A 友人も地方に住んでいるので、電話でやりとりするだけでした。スケジュールが決まったのは出発の前々日くらいです。ただ、友人も生物系の大学生なので興味があるところが似ていました。行きたいところを半分ずつ選択したというような感じです。

Q イギリスに1週間ほど滞在して、その結果得られたものや気づきはありましたか。
A 友人との旅行だったので純粋に楽しかったというのが率直な感想です。一方で、日常会話くらいはできるように英語の勉強しないといけないなと感じました。友人はある程度英語で会話できますが、私は単語とジェスチャーでなんとかという感じでしたので。それでも単語だけで話をしても相手がこちらに合わせてくれたのはうれしかったです。今はTOEICの勉強をしていますが、なかなか難しいですね。

Q 今回の経験は生物資源科学部での学びにどうつながると思いますか。
A 先ほどもお話ししましたが、展示の方法なんかを直接見て来られたのはいい経験だったと思います。

Q 島根にも水族館のアクアスがありますが、その印象はどうですか。
A シロイルカはとても魅力的ですが、立地の問題なのか人口の問題なのか休日に行っても来館者が少ないように感じます。ゆっくり見て回るという点ではいいかもしれませんが、経営的にどうなんだろうという気もします。

Q 今回の経験も踏まえて、今後、人格的・性格的にこんな人間になっていきたいといったものはありますか。
A 学んだことを活かせる、成長できる人になりたいと思います。学び続けることができる人になれればと思っています。

Q ギャップタームのような授業期間外の学びについてどんな印象がありますか。1、2年生の頃のことでもいいですが、意図的に夏休みを活用しようという意識などはありましたか。
A あまりなかったです。1、2年の頃はバイトやサークルがほとんどでした。大学で提供されているものでも興味があることなら参加したいと思いますが、強制されると少ししんどいと思います。自分がやりたいことを自由にやることができる期間であってほしいです。去年は隠岐の臨海実習に行きましたが、学期中に実習は行いにくいのでギャップタームに実習に行けるのはいいと思います。ただ、ギャップタームの真ん中とかではなくてギャップタームに入りたてや後期授業開始前とかがありがたいですね。

Q 後輩やこれから大学生になろうとしている高校生に向けてメッセージなどあれば。
A ギャップタームの活用は色々とあると思いますが、旅行好きならお金をためてどこか遠くに行くというのは大学生の頃でしかできないことだと思うので、長い休みを活用してほしいなと思います。